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ありがとう(頼久)

 

いつからだろう
こんなに肩が軽くなったのは
気がついたら、
毎日が明るく、また次の日が来るのを喜ばしいと思うようになっていた。

一日、一日がこれほどまでに意味のあるものになるとは。

毎朝、日が昇る前に目覚め、
そのたびに力が漲る。
そして、朝日が完全に昇るのを待つ。
彼女を迎えに行く時を―――心より待つ。

今まで、自分が心の底から、
何かを望むということは無かったかもしれない。

今は―――
彼女に出会ってからは
こんなにも自分が欲深い人間だったのか、と驚く。

いつも望んでしまう。

彼女の笑顔を・・・

自分に微笑みかけてくれるその笑顔。
透き通るような、潤んだ瞳、
軽やかな声。

自分の心が温かくなる。

彼女の笑顔をいつも見ていたいと望んでしまう。

そして、どんな時もその望みのために行動している自分がいる。

そんな自分を見たとき、

自分は生きているんだ、と実感する。
生きるということを。

一日一日が、濃いものになっていく・・・。

これは、間違いなく全て彼女のおかげだろう。

神子殿―――

心より感謝しております。

 

 

 

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